リーダブルコード、良いコード/悪いコード、コードレビューの教科書を読む順番
本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。詳しくは広告・アフィリエイトについてをご確認ください。
「読みやすいコードを書けるようになりたい」と思ったときに読んだ3冊を、読む順番と一緒に紹介します。『リーダブルコード』、『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』、『コードレビューの教科書』です。
3冊とも「良いコードとは何か」を扱っていますが、見ている範囲が違います。数行のコードから始まって、クラスの設計、そしてチームでのレビューへと、少しずつ範囲が広がっていく順番で読むのがおすすめです。
3冊の違い
それぞれの本が主に扱っている範囲は次のとおりです。
- 『リーダブルコード』は、名前、コメント、条件分岐、変数など、数行から1つの関数くらいの範囲
- 『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』は、クラスの設計や、変更しやすい構造など、もう少し広い範囲
- 『コードレビューの教科書』は、他の人が書いたコードを見て、判断して、伝えるところまで
1冊目で「読みやすさ」の感覚をつかみ、2冊目で「変更しやすさ」を設計で守る方法を学び、3冊目でそれを他の人のコードにも当てはめる、という流れです。
1冊目、リーダブルコード
コードは理解しやすくなければならない、という原則を、日々のコーディングの場面に当てはめる本です。2012年に出た本ですが、扱っている内容は今でもそのまま通用します。
前半は、名前の付け方、見た目の整え方、コメントの書き方といった、すぐに真似できる改善が中心です。そこから、条件分岐やループを読みやすくする方法、巨大な式の分け方、変数の扱い方と進みます。後半は、無関係な処理を切り出す、一度に1つのことをする、といったコードの組み立て直し方を扱います。
一つひとつの話が短く、例のコードも短いので、プログラミングを始めて間もない人でも読み進めやすい本です。
2冊目、良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門
変更しづらいコードは成長できないコードだ、という考えから、変更しやすいコードの書き方と設計を学ぶ入門書です。
最初に、意味の分からない名前、深くネストした条件分岐、データだけを持つクラスなど、悪いコードがどんな問題を生むかを見せます。そのあと、クラス設計、不変(値を書き換えない作り)の活用、凝集や結合の考え方、条件分岐やコレクション処理の整理、名前の設計、モデリング、リファクタリングへと進みます。
リーダブルコードでも名前やコメントの話が出てきますが、この本では同じ話を「設計」の視点から扱っています。1冊目を読んだあとだと、「読みやすさ」と「変更しやすさ」がつながって見えてきます。
私が読んだのは2022年4月に出た初版です。2024年12月に改訂新版が出ているので、これから買うなら改訂新版がいいと思います。
良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門
保守しやすい成長し続けるコードの書き方
この本には新しい版があります(改訂新版・2024年12月発売)。これから買うなら新しい版がおすすめです。
3冊目、コードレビューの教科書
レビューする側に回ったときに、何を見て、どう判断し、どう伝えればいいかを整理した本です。2026年8月に出た新しい本です。
レビューで見る観点を、設計、理解容易性、命名、コードスタイル、機能・性能、テスト、ドキュメントの7つに分けて解説しています。後半では、レビュアーとレビュイーそれぞれの心構え、実際の指摘の例、レビューのコメントを集計して弱点を見つける方法、AIによるコードレビューとの付き合い方まで扱っています。
1冊目と2冊目で身につけた「良いコード」の基準を、他の人のコードに対して使うための本です。レビューを任されるようになったタイミングで読むと、内容がそのまま仕事に結びつきます。
順番を入れ替えてもいい場合
すでにレビューを任されていて、今まさに困っているなら、『コードレビューの教科書』から読んでも大丈夫です。7つの観点のうち、設計や命名の話で引っかかったところがあれば、そこで『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』や『リーダブルコード』に戻ると、理解が深まります。
逆に、まだ自分のコードを書くことで手一杯なら、まずは『リーダブルコード』だけで十分です。名前とコメントを変えるだけでも、翌日からのコードが読みやすくなります。